design surf seminar 2021

ファンとつながる!イラストレーター、せきやゆりえのSNS時代のコミュニケーションの取り方

レポート

2021.12.07

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せきや ゆりえ

イラストレーター

2010年多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。大きなキラキラの瞳が特徴のイラストレーター。アナログ、デジタルで主にどうぶつや女の子を描く。アパレルやキャラクター・グッズデザインなど幅広く活動中。オリジナルキャラクター「ペロペロ★スパークルズ」を 展開中。

Tooは、特別セミナー「design surf seminar 2021 - デザインの向こう側にあるもの - 」を、2021年11月2日(火)・4(木)・5(金)の3日間オンラインで開催しました。今年のdesign surf seminarは、よりリアリティのある形で、次の時代への取り組みをテーマにしたセミナーが集まりました。全国からたくさんの方にご参加いただき、オンラインながら盛況のうちに幕を閉じることができました。当日のセミナーレポートをお届けします。

ここ数年で、SNSを使って自分のことを発信し、仕事先やファンの人とコミュニケーションを取ることで仕事に繋げていくことが珍しくなくなりました。かわいいキャラと画風で多くのファンを持つイラストレーター・せきやゆりえさんは早くからSNSと仕事をリンクさせています。これまでに得たSNS活用術や、お仕事をする上で大切にしていることなどについてお話ししていただきました。

アパレルブランド・Teddy Freshとコラボした洋服に身を包んで登場したせきやゆりえさん。イラストレーターになった経緯や活動紹介から始まり、視聴者の方からの質問を交えながら、イラストの個性を確立された経緯や幅広くお仕事ができている今に繋がったきっかけなどをお話いただきました。

気づいたらプライベートアカウントが仕事アカウントになっていた

せきやさんが主に使用しているSNSはTwitterとInstagramの二つ。Twitterを開設したのは2009年と、かなり前からアカウントを運用されていますが、当初はプライベートの友人と繋がるために始めたそうです。

「絵をみんなに見てもらって、私の絵を認知してもらいたいって気持ちが強くあったので、友達だけしかみていなくても絵は頻繁にアップしていました。美大出身なので、その頃の友人、知人がデザイン関係の仕事に就いていることも多かったですし、仕事につながればいいなと。」

せきやさんのSNS活用の大きな特徴は、プライベートと仕事を切り分けないこと。つい仕事とプライベートは別にしがちですが、友人が見ている場でも自分の興味関心や仕事情報を発信することで、友人関係から新たな仕事に繋がることもあるそうです。

楽しくプライベート用に発信していたSNSが自然とフォロワーも増え仕事に繋がっていった…のかと思うとそういうわけではなく、仕事に関する情報を投稿する時はいろいろなポイントを抑えてられています。発信方法に悩んでいる方も、すぐに真似できそうなものばかりなので参考になりそうです。

せきやゆりえさんに教わる、仕事につなげる投稿のコツ5つ

(1)絵(大事な情報)がキャッチになるよう、トリミングされる位置に気を付けて投稿する
Twitterは画像の文字などを検知して自動で投稿者の画像をトリミングすることがあるため、見てほしいポイントが一目で目立つ状態で投稿されるように、文字の位置や画像サイズを調整して投稿されているとのこと。

(2)イベントや商品発売など、お知らせの告知は自分が十分だと思っている数倍の回数を行う
「何度も告知する」……自分が思っている以上の回数を投稿されているせきやさん。実はできていない方も多いのではないでしょうか。多くの人が日々大量の情報を浴びているため、1、2回告知しただけではファンにすら気づいてもらえないことも少なくありません。「何度も告知したらしつこいと思われるかも?」という不安な気持ちを一度置いて、繰り返し情報を発信することはシンプルですが重要なポイントと語ります。

(3)誰がいつ見ているかわからないので、昔の絵でも何度も投稿する
いつ誰が見ているかわからないSNSでは、一度載せた絵でも気にせず何度も投稿するとのこと。Instagramがアーカイブ機能に有効なことに対し、Twitterは過去の情報を遡りにくいため、新規の方に向けて再度発信することは有効な手段です。

(4)投稿を届けたい人が検索に使っていそうなハッシュタグをつける
自分の絵を好きな層は普段どんなタグを見ているのかをリサーチして、似ている投稿に使われているハッシュタグを参考にして取り入れています。イラストに限らず、届けたいコンテンツと同じ分野の投稿をチェックしておくことで、拡散に繋がるヒントがあるかもしれないとのこと。

現在、一児の母としても日々奮闘するせきやさんは日々の記録のためにエッセイ漫画やイラストの投稿もされていますが、#赤ちゃんのいる生活 #育児絵日記 など投稿数の多いタグのほか、自分の子どもと同じ年齢の赤ちゃんの情報収集を熱心にしている親が多いことから、#1歳9ヶ月 など、お子さんの年齢もタグ情報の一つとして載せているそうです。

自分の投稿の特徴をアピールするのはもちろん、投稿を見てほしい人は普段なにを手がかりに検索しているか?などを想像してみることも大事です。

(5)身近な人以外とはほどほどに距離を置く
はっきりと物を言う性格に惹かれ、ファンから人生相談を寄せられることもあるそうですが、ファンも自分もひとりのまったく個別の人間と割り切って、距離が近づきすぎないようにクローズな場所で個別に密なやりとりはしないように気をつけているそうです。話したことがない人とも距離が近くなりがちなSNSだからこそ、お互いの健全な距離感を保てるように気をつけたいでポイントです。

「みんなに好かれたいって思うとしんどいので、自然体でいます」

SNS活用のほかにも、「作品を作るだけではなく、どう発信していくべきか」という質問に対し、作品の地道な投稿や売り込みは大事だけれど自分の得意な点や個性を見つけ出せるようにする、ただ展示会をやるだけではなく個人でやりきることや企画からしっかり練ってやるなど、自身の経験を踏まえつつ一緒に悩みを考えるなど、気さくなせきやさんならではの楽しいセッションとなりました。

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語り口調は明るくきっぱりとされていましたが、全体を通して、せきやさんがこれまで重ねてきた制作時間の膨大さ、クリエイターとしての悩みや苦労なども感じとれました。発信する側にも気軽になれる現代だからこそ、自分自身を大切にしながら他者を思いやってうまく活用していきたいと思いました。


せきやゆりえさんHPはこちら
Twitter
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