探訪!オートデスク株式会社
1987年の発売以来、色数やバリエーションを増やし、現在世界70カ国以上でご愛用いただいているコピック。その358色の安定的な供給には、社内の研究開発部門の存在が欠かせません!
Tooグループでは、例年コピックラボにてインターンの学生さんをお迎えしており、今年は、信州大学大学院 総合理工学研究科の学生さんがインターンシップに参加されました。2020年1月のインターン(3週間)の様子をご紹介します。
実習内容は、専攻に合わせたオーダーメイド
今回のインターンのテーマは、「多糖類を用いたインクの開発」。大学院で専攻されている内容をもとに、社員と一緒にテーマと目標を設定しました。3週間の構成は、大きく3つに分かれます。
まず始めは、Tooグループ全体とコピックを知ること。人事担当から会社説明を受け、その後はグループ内の様々な拠点を回ります。コピックの製造プロセスの見学はもちろん、製造部門の打合せに同席する場面も。ユーザーとしてではなく、社員としての目線からコピックを知ってもらいます。
続いて、メインの研究実習。約2週間、ラボに籠って仮説、分析、検証……の繰り返し。「思ったような色が出ない…」「インクが漏れ出てしまう」など、試行錯誤の日々が続きます。試作したインクは200本(?!)を越えたとか。研究開発の苦労がうかがえます…!
そして、最後は社員の前での成果報告会。自身の研究成果をわかりやすく伝えるにはどうすればいいか?グラフの見せ方は?用語の説明は?何度も練習を重ねて、本番に挑みました。
報告会は虎ノ門The Gallery Tooにて、研究開発部門以外からも多くの社員が集まりました。資料をもとに、研究のきっかけから多糖類の説明、インクの試作工程までをプレゼンしていただきます。実験結果の画像は、比較がわかりやすいように工夫され、普段ラボに馴染みの薄い社員も興味深く聞いている姿が印象的でした。特に、コピックの構造については、実は詳しく知らない社員も多く…熱心にメモを取る社員も!
発表自体は15分ほどでしたが、その後は社員から質問の嵐!「正直、実現可能性はどれくらいですか?」「大学の研究室とコピックラボ、どんな違いがありましたか?(増やしたほうがいい道具、教えてください!)」「いちばん大変だったのはどの工程ですか?」などなど、社長も同席して興味津々の様子。
質疑応答のあとは、実際に作製したインクペンの試し描き…という名の、大・お絵描き大会(?!)が開催されました。
3週間のインターンシップを終えて
ご本人よりコメントをいただきました。
「3週間は長いと感じていましたが、始まると本当にあっという間で。実は試作インクの出来には納得できていません(笑)。そんな中、最終日の報告会では、テレビ会議越しに大阪支社の方も私のプレゼンを聞いてくださり、とても嬉しかったです。質疑応答のときは、まさか社長が質問してくださるとは思わず…途中で気付いて、パニックになってしまいました(笑)。短い間でしたが、今回のインターンで、コピックのコストや生産性、将来を見据えた改善点などに真摯に向き合う社員の方をみて、企業のモノづくりの大変さを改めて感じました。」
今回のインターンはこれにて一旦終了ですが、学生さんの発表に刺激を受けた社員も多く、社内でも研究開発職に注目が集まる良い機会となりました!今後もこうした活動を通じて、Tooグループと研究機関との関係性を強化していければと思います。
改めて、ご参加いただいた学生さん、参加手続きに尽力してくださった大学職員の方々に御礼申し上げます。3週間本当に、ありがとうございました!
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長期の研究開発インターンに興味のある方は、HRデベロップメント部までお気軽にお問合せください。