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空間デザインの価値を未来へ繋ぐために設立された日本最大級のデザインアワード「日本空間デザイン賞2024」の贈賞式と、年間グランプリKUKAN OF THE YEAR の発表が、2024年10月11日に大手町三井ホールで行われました。受賞者の笑顔と熱気に包まれた当日の様子をレポートします。
日本空間デザイン賞は、一般社団法人 日本商環境デザイン協会(JCD) と、一般社団法人 日本空間デザイン協会(DSA)の2つの協会が共同で開催するアワードです。社会が複雑化する中で今年は応募カテゴリを見直し、3グループ12部門が設けられました。国内外から集まった作品応募総数は801件にものぼり、特に言葉を超えて人々の心に訴えかけるノンバーバルな作品が多かったとのこと。3ヶ月にわたる審査期間の中、審査員の中でも意見が交錯し結論を出すのにとても苦労したそうです。
贈賞式では各賞の授与があり、最後には今年のグランプリ大賞となる KUKAN OF THE YEAR 2024 が発表されました。会場中央のランウェイを受賞者の皆様が歩く楽しい演出も用意され、「滅多にない機会をぜひお楽しみください!」というアナウンスのもと贈賞式がスタートしました。
まずは三次審査にノミネートされた作品であるShortlist、持続可能性へ特筆すべき考慮がされた作品であるサステナブル空間賞、各三次審査員が独自の視点で選んだ審査員特別賞、各カテゴリーから選ばれる金・銀・銅賞を受賞された皆さんがステージに上がりました。
そしていよいよ、金賞12作品の中から選出される年間グランプリのKUKAN OF THE YEAR 2024の発表です。ショーウインドウアート「在る美」、前橋のまちなかを活性化するまちづくり「馬場川通りアーバンデザインプロジェクト」、住宅兼ギャラリーである「tobe」の3作品が受賞しました。
作品名:在る美
受賞者:金内幸裕 / 資生堂クリエイティブ
写真クレジット: 林 雅之
作品名:馬場川通りアーバンデザインプロジェクト
受賞者:平賀達也 / ランドスケープ・プラス
写真クレジット: 浜田 昌樹
作品名:tobe
受賞者:成田和弘+成田麻依 / kufu
写真クレジット: TOREAL 藤井 浩司
今後は、受賞者によるトークイベントや展覧会などが予定されているとのことで、情報は日本空間デザイン賞公式ウェブサイトより随時更新されます。また、Shortlistに選出された作品は、ドイツのデザインアワード「iF DESIGN AWARD 2025」にファイナリストとして進むことができます。これまでも世界の舞台で、日本空間デザイン賞の受賞作品がノミネートされた実績がいくつも上がっているとのことで、続報が楽しみです。
上位作品についてはアーカイブが公開されていますので、ぜひご覧ください。
またdesign surf onlineでは、このアワードを主催している日本空間デザイン協会さまと、日本商環境デザイン協会さまの、理事長インタビュー記事を掲載しています。各団体の取り組みや魅力をお話しいただいていますので、ぜひお読みください。
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