クリエイターが集う、Adobe MAX JAPAN 2018。

レポート

2018.12.10

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2018年11月20日(火)に、パシフィコ横浜で実施された「Adobe MAX JAPAN 2018」。Tooではブース出展もしたのですが、TooのAdobe担当である鎌田が、会場全体の雰囲気やセッションをレポートします。

クリエイティブな空間にクリエイターが集う

adobemax

Adobe MAX は、アドビ最大級のクリエイティブイベントです。その日本版となる「Adobe MAX JAPAN」も本場に勝るとも劣らない盛り上がりで、会場はとても熱気にあふれてました。参加の申し込みは例年を上回る勢い。メインホールにはオリジナルアイテム制作ができる「Creative Cloud工房」を中心に、さまざまなアクティビティが用意されて終始賑わっていました。

本場さながらのKEYNOTE

Adobe MAXといえばKEYNOTE。今回も最新バージョンの新機能から、2019年に予定されている新たなアプリケーションまで、一挙に紹介されました。

adobemax

私の一番の注目は「Adobe XD」です。特に自動アニメーションにより実現する「マイクロインタラクション(Micro-interactions)」。アプリなどを制作するプロトタイプ段階で、表現の幅が広がるアップデートだと期待しています。またXDでは他に、音声コントロールについても披露されました。米国のMAXでも発表時に会場が湧いた機能ですが、日本でも拍手が起きていたのが印象的でした。

そして本場と同様に、Apple社からゲストが登場。米国ではApple社のPhil Schiller氏が登場して話題となった演出でしたが、今回はプロダクトマーケティング担当であるMichael Tchao氏が登壇です。今後リリース予定の「Photoshop iPad版」「Project Gemini」「Project Aero」など新しいアプリが次々紹介されました。どれもApple社のプロダクトなしでは語れません。正式リリースが待ち遠しいです。

プロのクリエイターが勢ぞろいのセッション

会場では、一線で活躍するクリエイターのアイディアやテクニック、Creative Cloudの最新ワークフローなど、40以上のセッションとワークショップが複数のステージで行なわれました。どのセッションも実践的で、目からウロコな内容がたくさん。印象に残ったものをピックアップして紹介します。

Geminiでの、水彩のにじみ表現に感動

『しっかり動くぞ!現役イラストレーターが使う「Project Gemini」』というセッションでは、日本におけるフィードバックチームGemini Fiveのおひとり、和遥キナ氏による、Project Geminiを活用したイラストレーション・デモンストレーションが行われました。

adobemax

iPad上で描いたとは思えないような、水彩画タッチのイラストに、とても感動させられました。Geminiでの水彩画の滲み表現、はやく体験してみたいです!

アートディレクションにXDを活用

たくさんのXD活用術セッションがありましたが、なかでも有馬トモユキ氏のセッション『デザインの次の価値。アートディレクションにXDが有効な理由』では学びが多く、印象的でした。

アートディレクションをする上で、Adobe XDが適しているポイントの数々が紹介されました。例えば、アプリケーションの速度がはやく、仕様変更に瞬時に対応できること。これはクライアントとの合意形成の場面でとても役に立ちます。またAdobe XDは体験版が提供されているため、コストを意識させずに、クライアントにも導入いただけるのも魅力的との話でした。

また、有馬トモユキ氏が語られていた「"リサーチ、構築、整理、プロトタイピング"といったワークフローがあり、そのどの段階でもデザインスキルをインストールできるようになっていく」という言葉を聞いて、私のようにクリエイターではない人間でも、よりデザインワークフローに参加できる世の中がくるのでは!とワクワクしました。

さいごに

Adobe MAX JAPAN 2018では、Tooも展示ブースを出展し、多くの来場者にお立ち寄りいただきました。当日ブースでは、バーチャルアニメーションキャラクターセットなどをご紹介。これはVtuberなどの映像制作を簡単なワークフローで可能にするセットで、たくさんのお客様に興味を持っていただきました。

次々とツールを進化させるアドビ。Tooもプラチナリセラーとして、皆さまとこのワクワクを共有できるよう勉強していきたいと思います。ご来場いただいた皆さま、本当にありがとうございました!


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