お気に入りの色から広がるアルコールインクアートの魅力

インタビュー

2022.05.26

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最近SNSなどを中心に注目を集めている「アルコールインクアート」をご存知ですか?アルコールインクを垂らし、インクの広がりやにじみ、色の混ざり合いから偶然できる模様を楽しむアートです。実はコピックシリーズの補充用インク「コピックインク」も、このアルコールインクアートに活用することができます。

今回は、ホビーショー2022にてワークショップの講師をされた日本アルコールインクアート協会代表のpeppermintさんにお話をお聞きしながら、アルコールインクアートの楽しみ方をご紹介します。


自分の「好き」を制作活動の原動力に

Too:peppermintさんが思う、アルコールインクアートの魅力について教えてください。

peppermintさん(以下、敬称略):アルコールインクアートは抽象画なので「失敗」という概念がなく、気軽に取り組めるところが魅力の一つです。その一方で、やりこみ要素もたくさんあります。インクの粘度や動かし方、風の当て方一つで、まったく違った表現を意図的に生み出すこともできます。気軽にもテクニカルにも取り組めるところが、若い方から年配の方まで楽しめる魅力だと思います。

Too:peppermintさんはコピックインクをメインに使用していただいています。数あるアルコールインクの中からコピックインクを使っていただいている理由がありましたら、教えてください。

peppermint:コピックインクは品質がとても高くて、ロットによる色味のブレを心配する必要がありません。好きな色で作品を作り続けられるという点が大きな理由です。また、358色という豊富な色数が揃っています。生徒さんも、色を選ぶところから楽しんでいます。

Too:アルコールインクアートにこれから挑戦するには、何から始めればいいでしょうか?

peppermint:ファーストステップとして、自分の好きなコピックインクの色を3色直感で選んでみてください。そして家に帰ったら、難しいことは考えずに紙に広げてみてほしいです。初めてワークショップに参加される方に「好きな色は何ですか?」と聞くと、考え込んでしまう方が意外と多いんです。まずはピンとくる色を発見するところからアートが始まると思います。コピックインクは透明感があるので、補色同士で混ぜてもきれいに仕上がります。皆さんだけの組み合わせを自由に楽しめるので、神経質にならずにぜひ挑戦してみてください。

ワークショップでやってみよう!

今回、ホビーショーで開催されたワークショップの内容は、好きな色で描いたアルコールインクアートを手のひらサイズのアクリルパネルで仕上げて持ち帰ることができるというもの。完成品は飾ってもよし、コースターにしてもよし。制作前から何に使おうかと、ワクワクしてしまいます。

alcoholink4.jpg

まずは紙に、好きな色のコピックインクを垂らしていきます。その上からエタノールや他の色のインクを垂らし滲ませます。インクが滲んだら、画用紙を傾けたりドライヤーで風を当てたりして、模様を描いていきます。必要な工程は基本的にはこれだけです。この繰り返しで、インクがふわっと広がって混ざり合い、その瞬間にしか出会えない模様が次々と生まれていきます。

alcoholink3.jpg

この日はアルコールインクアート初挑戦の方も参加されていました。はじめは緊張気味でしたが、好きな色が画用紙に広がっていくにつれて「次はこの色を使ってみようかな」「もっと素早く紙を傾けたらどうなるんだろう」と、アイデアも膨らんでいきます。世界に一つだけの表現ができるのも、アルコールインクアートの魅力です。

インクの滲ませ方や模様作りのコツを掴んだところで、作品をさらに印象的にするテクニックがpeppermintさんから紹介されました。小筆にエタノールをつけて弾くと、キラキラ輝く星空のような表現が楽しめます。また、ドライヤーの当て方ひとつで滲みの模様がくっきりと浮かび上がったり、ほんの少しの工夫で作品がグッと印象的に仕上がります。

alcoholink2.jpg小筆を使った星空のような表現(左)と、ドライヤーで風の当て方で滲みをくっきりさせた表現(右)

着彩にかける時間は20分ほどでしたが、この短時間で皆さんの画用紙にはあっという間にアートが広がりました。完成したら、アクリルパネルで仕上げる部分を選びます。どこを作品にするかで、受ける印象はまったく変わります。参加者の皆さんもさまざまなパターンを試しながら、お気に入りの模様をセレクトしていました。 alcoholink6.jpg

alcoholink5.jpg ワークショップの最後に全員の作品を一緒に並べて記念撮影をしました。

同じツールを使っているにもかかわらず、それぞれの個性が存分に表れています。「この色渋くてかっこいい!」「滲み具合が幻想的ですてきですね」など、初対面同士でしたが、ワークショップが終わる頃には皆さんすっかりと打ち解けていました。

自分の「好き」を原動力に、新たな表現が見つかるのかもしれません。peppermintさん、ありがとうございました!


アルコールインクアート
peppermintさんホームページはこちら

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