訪問! 公益社団法人日本広告制作協会

インタビュー

2018.07.23

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公益社団法人日本広告制作協会(OAC) は、コミュニケーション・デザインの振興を通じて、わが国の教育・文化の向上および産業・経済の発展に貢献し、あわせて調査研究、技術開発、国際交流の活動を行い、広く公益に寄与することを目的としています。

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公益社団法人日本広告制作協会(OAC) 専務理事 野崎 幸雄 氏

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公益社団法人日本広告制作協会(OAC) 事務局長 三上 峰生 氏


OACがいま力を入れている活動

Too:こんにちは。Tooの椎野です。
今回はTooのイベントスペースでもたびたびセミナーを開催されている、OAC(公益社団法人日本広告制作協会)様にお話を伺います。いつもOACセミナーの企画が面白いので、私もよく参加させていただいています。本日は専務理事の野崎さんと、事務局長の三上さん(以下、敬称略)にお話を伺います。よろしくお願いします。

野崎:OAC自体は40年以上の歴史がある団体です。2012年に公益社団法人になり、支出費用の50%以上を公益目的事業に充てることが義務付けられています。例えば、東日本大震災で被害に遭われた岩手県大槌町への復興支援として、地元の子供たちに絵やキャッチフレーズをつくってもらい、それをクリエイターがカレンダーに仕上げるなど、クリエイティブで社会に貢献する活動を行なっています。

基本はクリエイターたちのためになるセミナーを企画していますが、特に若い世代に刺激になることをやっていこうとしています。でも若いクリエイターの実態はMacの前から離れずにいるようです。外に出て、会社の中では得られない情報を得たり、人と会うことで大きな刺激をもらったりするのは大切です。そして、そこで得たものを仕事に活かし、仕事の幅も広めていってほしいと思います。

三上:OACで若手向けにやっているワールドカフェ形式の「クリエイターフェスト」は、同じテーマで正解のない話し合いをするのですが、自分と違う考えの人がこんなにいるんだ! という気づきもあるし、自分と違う人と出会えるチャンスは貴重ですよね。

Too:あれは楽しそうで、いつも参加者がうらやましくなります。Tooでも真似させていただいてます。

野崎:すでにクリエイターになっている人向けの活動もですが、これからの人たち向けにも活動しています。美術系大学や専門学校の賛助会員からよく聞くのは、いまクリエイターやデザイナーになりたい人が減ってきているということです。子供の頃からの教育も影響しているのではないかと思い、始めたのが「教育シンポジウム」です。

創造性や、好奇心、AI分野と幅広いテーマで、教員の方などのヒントになればと開催し、全国からお越しいただいています。教育現場もこれから大きく変わっていくでしょう。OACが単体で解決するのは無理ですが、時間をかけて改善のお手伝いができればと思って取り組んでいます。

あたってくだける

Too:ところで毎回素晴らしい講師陣を立てていらっしゃいますが、どうやってセミナーの登壇者を決めているのですか? 豊富な人脈をご活用されている?

三上:いやいや、全然。もうお願いしたい人に正面からあたっているだけですよ。あたってくだける場合もたくさんあります。

野崎:いまは情報がどんどん手に入るので、自分で勝手に判断して諦めてしまうこともあると思います。でも、あたらずに諦めてしまってはもったいない。知らない人と話すときは、まず「私は危ない人ではないです」ということを心を開いてきちんと伝えるのが大事です。その上で、会ってもらえればしめたもんです。自分がどういう人なのかということが相手にちゃんと伝わるかどうかが重要だと思います。

三上:ある有名な先生にセミナーをお願いしたら、知り合いからの依頼しか受けないと言われてしまったんですね。そのときは、じゃあ知り合いになればいいんだなと思いました。知り合いになったら引き受けてもらえるようになるかもしれませんしね。(笑)

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会員の関心が高い「働き方」

Too:セミナーの話とは少し変わりますが、業界全体の傾向について教えてください。

野崎:実はいま、広告業界の働き方改革に向けて、制作、クライアントなどの広告関連4団体で話し合いをしています。

Too:クライアントさん側の社会的責任も求められてきます。

野崎:その通りです。実際にこの業界でも残業自体が減ってきている実績が出てきています。

Too:グローバルで仕事をしている環境だと日本独自の「がんばります」では通用しないとも聞きます。

野崎:働き方に関する考え方は世代によって違いますね。がんばってきた会社人間の世代と、割り切ってできる若い世代の、ちょうどいまが過渡期でしょう。広告制作の現場での働き方も徐々に変わり始めているということを実感します。

三上:広告主企業も会社のブランドを維持していく必要があるし、われわれ制作側としても、良い人材に来てもらうためには、制作会社=徹夜が多いとか、ブラック企業のイメージがあるのなら、それを払拭していかなければなりません。もちろん、良いものを創りだすためには粘ることも必要だし、「好き」ならそれも苦にならないかもしれません。でも、会社経営としては、残業は経費です。好きでやっているし、残業代なんかいらないから仕事したい! そんな人もいるかもしれません。でも一方で、これは自分の反省ですが、家族ともっと接してあげれば良かったかなとも思います。これからはワークライフバランスなど、若い世代の方がしっかり考えてくれることで、世の中も変わってくるかもしれません。逆にそうなったときに、われわれ世代は仕事の後の時間をどう過ごすべきかなど、仕事中心だった人生をどう見直していくのかが、大切になってくるのかもしれませんね。

OACに参加すると

Too:では最後に。OAC会員になると良いところを教えてください。

三上:仕事につながるかも、と営業目的で入会される方は長続きしません。同業他社とどういうつながりを作るか、という長い目で見ていただけると得るものが多いと思います。

野崎:特に経営部会なんかは、社長さん同士ライバル関係なんだけど、お互いに悩みを相談していたりします。

三上:自社で一人で悩むより、さまざまなヒントをもらえます。部会のあとは必ず懇親会があって、結構それが大切だったりします。

野崎:さまざまな部会やイベントを通じて、同業他社の仲間ができるチャンスがあります。小さい会社の場合、仕事があふれたら断らざるを得ない場合がありますが、同業他社のネットワークができると、お互い助け合って仕事を受けられるというケースもある。限られた人員の中で、仕事を増やしていくにはいい方法だし、実際にこういうケースは増えてきています。経営者同士で仲良くなると、お互い得手不得手を知りながら助け合えるし、できることも増えると思います。


OACさんでは、会員以外の方が参加できるセミナーもたくさん開いていらっしゃいます。
興味のある方はぜひご参加ください。

公益社団法人日本広告制作協会

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