中学生の描きたい!を生み出す。コピックで刺激するクリエイティブの芽

レポート

2020.10.15

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子どもたちのクリエイティブラーニングスペースを提供している株式会社VIVITA。スペースにはパソコンはもちろん、タブレットや3Dプリンター、ノコギリ、木工用具などものづくりに必要なものが完備されています。そのVIVITAが手がける施設VIVISTOP NITOBEが、学校法人 新渡戸文化学園様の中に新たに開設されました。新スペースでは教材として、コピック全358色を使用されています。絵の具や他のマーカーなどとは少し違った特徴をもつコピック。どのように使用されているのか、その様子をお届けします。

教材としてのコピック

VIVISTOP NITOBEは放課後利用だけでなく授業でも活用されています。先生方よりご要望をいただき、中学生の生徒を対象にTooグループのスタッフがコピック講習を行いました。コピックでは制作活動支援の一環として、学校でコピックを学べるカリキュラムを実施しています。

「コピックとは…?」普段の講習ではこの部分を最初に伝え、特徴をよく理解してもらったうえでテクニックなどを学んでいきます。しかし今回はその説明をせず、事前に一度授業でたっぷりコピックを使ってみてもらったところ…
「コピックを使っているときのにおいは何なんだろう?」
「2色を重ねる順番によって、色が変わる!どうして?」
「インクがなくなったコピック、また使えるの?」
普段からコピックを使っている人にとっては当たり前になっていることが生徒たちにはとても新鮮だったようで、いろいろな疑問が出てきました。

vivita1.png

そこで講習は、生徒たちの疑問点を中心に進めました。
「コピックの匂いはアルコールです!ではどうしてアルコールを使うかというと…」
「色の関係性を知るとグラデーションや混色が上手くいくんです」
「…そういうことか!」
疑問の答え合わせになったようで、生徒から思わず漏れた声が印象的でした。説明を踏まえて改めてコピックを使ってもらうと...さっそくペン先を使い分けて描いてみたり、同系色ではないグラデーションに挑戦してみたり、コピックの特徴を存分に生かして楽しみながら使ってもらえました。

美術の授業で、絵の具などではなくコピックを採用した理由を先生に伺ってみました。
「生徒たちに使ってもらう前に試してみた時に、とにかく描いていて楽しかった」
「絵の具は準備に手間がかかったり、滲んでしまったり、苦手意識を持っている子もいる」
「色を重ねても濁らず、発色が綺麗だった」

「コピックはプロが使うもの」というイメージが強かったようですが、「描いていて楽しい」と感じていただけるとは画材冥利に尽きます。コピックが今後も新渡戸文化学園の生徒たちにどのように使われていくのか、注目したいと思います。


今回の講習は、VIVISTOP NITOBEホームページで記事が公開されています。ぜひチェックしてみてください。
コピックとふれあおう
コピックとふれあおう その2
コピックとふれあおう その3

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