世界からみたマンガ文化ー大英博物館「マンガ展」

レポート

2019.08.15

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現在、イギリス・ロンドンにある大英博物館で「The Citi exhibition Manga」、通称「マンガ展」が開催されています。Tooグループも縁の深いマンガ文化。日本のマンガをテーマとする展示では国外最大規模となる本展覧会の様子を、ちょっとだけご紹介します。

日本の外から見たマンガ

マンガ展では、その歴史的解説や原画の展示のほか、出版社・編集部や書店の様子、マンガから派生した各種文化のような、国内の展覧会ではあまり触れられることのないものも広く取り扱っています。

イントロダクションではコマの読み方から説明が始まり、私たちが世代問わず共通して持っている「マンガを読む力」はちょっと特殊なものなのかも、と思わされました。また、マンガのキャラクターを起用したポスター、実写と融合させた広告映像など、マンガのメディアとしての側面にも触れられており、いかにマンガが日本社会に広く浸透しているかを再認識させられました。

Tooグループとマンガ文化

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展示室に入ってすぐのエリアに、見慣れた白黒の図柄が…!「マンガを描く道具」のひとつとして、Tooグループの製品 アイシースクリーンが展示されています。画材のラインナップは「スラムダンク」「リアル」等の作者 井上雄彦先生が使用しているものだそうです。

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数多くの原画展示の合間には、日本を代表するコミックイベント、コミックマーケットを紹介するコーナーも。その横には2018年のコミケカタログも展示されていました。昨年参加されたサークルさんは大英博物館入りですね。コピックも表紙裏の広告ページで展覧会デビューです。

海を超えても変わらないもの

来場者の誰もが、一つひとつの原画や、作画工程の映像に足を止めて見入っている姿が印象的でした。国を越えても、マンガという芸術が持つ、人を引きつける力に変わりはないようです。

展覧会は8月26日まで開催しています。夏休みでロンドンを訪れる、なんて方はぜひ足を運んでみてくださいね。


大英博物館マンガ展

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