探訪!オートデスク株式会社
Tooの菅原です。Boxのプロダクト担当として、2018年8月29〜30日の2日間、サンフランシスコで開催された「Box Works 2018」に行ってきました。
Boxって何ぞや? という方向けに簡単に説明すると、Boxはコンテンツ管理とコラボレーションのためのクラウドサービス。非常にセキュアに社内外とのファイル共有ができます。詳しくはこちら。
そして「Box Works 2018」はBox社の一大イベントです。いまや世界で87,000社以上の企業が利用するBox。目まぐるしく変化する時代において、Box社が何を提供していこうとするのか、その戦略や展望を聞きに世界49か国から人が集まりました。
いよいよ、Box Works 2018開催
日本とサンフランシスコの時差は-16時間。羽田からサンフランシスコまでは10時間のフライトでした。前日のパートナーサミットに参加して、いよいよBox Works 2018の会場である、MOSCONE CENTER WESTで入館証を入手。どんな発表がされるのか、すでに期待で胸が膨らみます。
まずはBox CEO兼共同創業者会長のアーロン・レヴィによるオープニングキーノート。今回は3つのキーワードが挙げられました。
- DIGITAL WORKPLACE(デジタル・ワークプレイス)
- DIGITAL BUSINESS(デジタル・ビジネス)
- SECURITY AND DATA PROTECTION(セキュリティとデータ保護)
それぞれ、「業務効率向上や働き方改革のためのBox活用」、「企業がデジタルトランスフォーメーションを進めるためのBox活用」、「働き方改革もデジタル化も、高いセキュリティなくしては成立しない。その実現を下支えするBox活用」といった説明がされました。
Boxが1,400以上のアプリケーションと連携
特に"Best-Of-Breed"という言葉が強調されていました。これはシステムを構築する際にひとつのツールで統一するのではなく、各分野で最良のツールを選択して組み合わせでシステム構築をする、いわばいいとこ獲りを狙うアプローチのことです。
「ほとんどの企業ではツールの統一化を図っているが、ツールの多様化にマッチできていない」。つまり、会社と社員のニーズにギャップがあることを挙げて、「Boxはさまざまなプラットフォームをシームレスにつなげる。主要なツールであるMicrosoft Office 365、Google G Suite、Apple iWorkはもちろん、1,400以上のアプリケーションとの連携を実現」したことを発表しました。
アプリケーション連携すると、どう便利?
最近、すでにG Suite(Googleが提供するグループウェアサービス)を使っている、または検討されているお客様が増えていますね。Gmailであったり、Googleスプレッドシートを活用しているG Suiteユーザーにとって、シームレスにBoxを使えるのは嬉しいはず。
クライアントとのやりとりの中で、Microsoft Excelデータを、Googleのスプレッドシートで開いて編集……なんてことも実際にあるわけです。サービス元をオーバーラップして、ファイル形式を意識することなくシームレスにやりとりできる。生産性が上がり、かつBoxでセキュアに管理できるのが良い点かと思います。
また「アクティビティストリーム」という機能も発表されました。新しいプレビュー画面内で、選ばれた推奨アプリケーションのリストが表⽰されます。そこから(つまりBox内から)、ファイルを直接操作できるようになります。
推奨アプリケーションは、ユーザーがよく使⽤するもの、社内でよく使われているもの、その種類のファイルと関連性が⾼いものなど、さまざまな要因に基づいて選ばれます。推奨アプリケーションは管理者が承認したもののみ表⽰可能。連携するアプリケーションは今後もどんどん増えていきそうです。
インテリジェントに仕事をアシスト
パブリックベータ版を発表した「Box Feed」は、最も重要性の⾼いコンテンツや最新情報を、インテリジェントに選別して上位に表⽰する機能。これはBox内で何が起きているかを確認して、必要なことをするためのまったく新しいアプローチです。
Box Feedでは、現在作業を⾏っているファイルやフォルダに対する、最新のコメントや更新情報が上位に表⽰されます。どのユーザーやチームと⼀緒に仕事をしているかといった情報をもとに、関⼼がありそうなファイルの候補がピックアップされ、それぞれのユーザーの画面に反映されます。いわゆるSNSやショップアプリ的なノリで使用できそうです。トップ画面をBox Feedにする人もいるのかな。
また作業を楽にしてくれる「自動化」も気になります。「Box Automations/Task」は、Enterpriseエディションにある自動化機能、の進化版といった感じ。特に頻度の高い繰り返し作業は、強化されたBox Automations/Taskがハマりそうです。
Boxのコラボレーションも今後はますます効率化されていくでしょう。とにかく、Boxは単なるクラウドストレージにとどまらない、ということをお伝えしたいです。
Box Works 2018の新情報を日本でご紹介
このほか、今回のロードマップの発表はこんな感じでした。
【メイン】
【サブ】
- Box for Gmail(Gmailアドオン)
- Box for Outlook(Outlookアドオン)
- Box Drive オフライン対応
- Notes on Box mobile
- 通知センター
- 社外コラボレータ2要素認証(2FA for external collaborators)
- 自動化機能の刷新
- タスク機能の刷新
- 新しい検索機能
- フォルダレベルのメタデータとカスケード
- ServiceNow統合
- 共有機能のアップデート
まだまだ紹介したい新情報が盛りだくさん。Tooの「Box新機能活用セミナー」では、書ききれなかった新機能や連携ソリューションをご紹介いたします。
Boxをもっと有効活用されたい方、これからBox導入をご検討されている方、テレワークやモバイルワークに興味をお持ちの方にもおすすめです。詳細な情報を知りたい方はぜひ!
製品についてもっと詳細に知りたい!という方はぜひご連絡ください。
Box製品ページ
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