あにつく!秋葉原でアニメ制作にどっぷりの1日

レポート

2018.10.04

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Tooのみよしです。はじめて深夜に隠れて観たアニメは「涼宮ハルヒの憂鬱」でした。あれからはや十数年……。さてさて、アニメを「作る人」と「見る人」と「学ぶ人」のための、アニメ制作技術の総合イベント「あにつく2018」が、今年も東京・秋葉原にて開催されました。

3DCGやアニメ制作に携わる業界の方々から、これからアニメ制作を目指す次世代、アニメファンの方々まで、たくさんのお客様に参加いただきました。レポートで会場の熱気を少しでもお伝えできたらと思います!

セミナーの内容は?

第4回となる今年の基調講演には、アニメ『ハイスコアガール』の山川監督と松倉プロデューサーがご登壇。

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ざっくばらんな掛け合いで和やかな雰囲気の中、フル3DCGアニメに挑戦された本作の制作裏話、3DCGでの演出方法や2D作画との違い、2Dと3Dのそれぞれの良さなどについてお話いただきました。

また、基調講演を含めて13のセミナーを同日開催。作品フォーカスのメイキングセミナーに加え、「モーションキャプチャー」「絵コンテ」「システム構築」など、アニメ制作の一部(でも大切なポイント!)に焦点を当てた手法フォーカスのセミナーを実施しました。モデリングや自社開発ツール、さらには進捗管理やIT資産管理の切り口で、アニメ制作のツールやノウハウを共有してもらえる機会はなかなかないはず。あにつくならでは、の切り口となったのではないでしょうか。

そして複数の制作プロダクションをまたがったセミナーも実現しました。制作テクニック、最新制作ツール、会社ごとの特色、さらに制作の裏話……など。

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技術のこだわりから、作品に向ける熱い想い、アニメ業界の今後への期待などが語られ、いずれのセミナーも白熱した内容となりました。

満足度は?

メイキングセミナーでは、第一線で活躍する現場のクリエイターたちから、ここでは何をどうやって表現したのか、細かな作業意図が明かされます。実際の制作ツールで操作を交えながらの解説に、会場では多くのお客様が真剣にメモを取られていました。

放映には至らなかったボツ案を、なぜNGかということも含めて教えてもらう一幕も。アニメやCGに関わる方々からも、毎年「勉強になる」という声をいただいています。

アニメ制作を目指す方にとっては、業界を垣間見て、制作プロダクションごとの特色を知る機会になったのではないでしょうか。

また制作秘話や作品の些細なこだわりについてのお話は、アニメファンにとっても「たまらない!」内容ばかり。作品をより一層楽しめるきっかけになったのでは、と思います。

展示スペース

幕間にも最新情報をお伝えするべく、展示スペースにはアニメ制作、3DCGなどにまつわる製品を厳選して展示しました。

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先日待望のMaya版が新発売した「PSOFT Pencil+4」やプロジェクト・アセット管理ツールの「SHOTGUN(ショットガン)」などを展示。

そのほかバーチャルアニメーションキャラクターセットは簡単操作でリアルタイムに3Dキャラクターの全身、表情、指などのモーションを操作、映像配信できるセット、つまり誰でも簡単にバーチャルYouTuberになれるセットです。展示ブースにも多くのお客様にお立ち寄りいただきました!

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運営スタッフより

あらためて、あにつく2018にご来場いただいた皆さま、誠にありがとうございました!
1枚1枚すべてのアンケートに目を通しました。来年はあにつく5周年ということもあり、さまざまなご意見や改善点を反映しながら、さらにバージョンアップをしていきたいと思います。

テクノロジーを切り口にアニメ制作に寄り添うイベント「あにつく」は、今後も継続開催していきますので、皆さま応援よろしくお願いします。


「あにつく2018」公式ページ

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