まもなく「あにつく2021」開催!直前レポート

コラム

2021.09.16

シェア

アニメ制作技術の総合イベントあにつく2021。アニメ制作会社さんの制作秘話や技術的な手法など、普段はなかなか聞けない内容をご紹介するイベントです。昨年に引き続き今年もオンライン開催なので、どこからでも気軽にご参加できます。開催が2021年9月18日(土)〜20(月・祝)ということでいよいよ今週末に迫ってきましたので、今年の見どころを一気にご紹介します。

1日目は4本のセミナーをご用意

トップバッターを務めるのは、株式会社サブリメイション様。初のTVシリーズ元請け作品「シキザクラ」のワークフローを、監督や現場スタッフの意見も交えつつ解説します。地方を拠点にしたアニメ制作のリアルもお話しいただく予定です。

続いて有限会社オレンジ様は、『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』のCGメイキングをテーマに登壇。「動く美術、動く怪獣図鑑」を目指して作成した怪獣の質感や、爆発・破壊のエフェクトにかけるこだわりに注目です。

株式会社Preferred Networks様は、「AI技術によるアニメーション制作支援と新しい表現への挑戦」と題したセミナーを予定。深層学習などの、最先端技術をアニメーション制作に活用した取り組みを紹介していただきます。

CGアニメ制作の実践的なプロトタイプツールや開発の裏側をご紹介いただくのは、東映アニメーション株式会社様。様々な作品でこれから本格的に現場投入されていくMayaのアングル補正ツール、Blenderのレイアウト作成の仕組みも実演予定です。

一般の方や学生さんも楽しめるセッション盛り沢山の2日目

2日目はトップバッターとして日本電子専門学校様、小学館ミュージックアンドデジタルエンタテイメント様が登場。学生向け動画コンテスト「アニメータードラフト会議」での課題を、教育現場でどのように活用しているか紹介します。

株式会社アニマ様は、昨年に引き続きNetflixアニメ映画『オルタードカーボン』を題材にしたセッションを予定しています。アニメの世界観を作ることの重要性や、CGアニメーターの長編監督デビュー体験記を、スタッフの裏話も交えてお話しいただきます。

『蜘蛛ですが、なにか?』をテーマに、exsa株式会社さんからはモデリング、リギング、モーション、エフェクト、コンポジットの工程をご紹介。短納期で効率的に制作するためにどのような工夫がなされているのか、アニメ制作の裏側が詰まっています。

2日目の締めくくりに登場するのは、株式会社サンライズ様。並行制作したまったくジャンルの異なるCG作品「Artiswitch」と「SDガンダムワールド ヒーローズ」の、制作工程やメイキングをご紹介します。

先日Too主催で開催された『シン・エヴァンゲリオン劇場版』メイキングセミナーにご登壇いただいた株式会社カラー様、そして株式会社プロジェクトスタジオQ様は絶賛セッション準備中です。どんな内容になるのか、ワクワクして情報解禁を待ちましょう!

3日目はプロ必見のテクニカルな情報をお届け

『ゾンビランドサガリベンジ』を題材に、株式会社MAPPA様が登壇。魅力的なキャラクターやライブ表現を追求。目標達成へ導く為の基本方針と導入した技術的なお話からチームマネジメントまで、3DCG中核スタッフにお話しいただきます。

株式会社小学館ミュージック&デジタルエンタテイメント様は、『新幹線変形ロボシンカリオン』のCG制作を解説。PVシリーズからTVシリーズ、劇場作品・イベント映像と作品規模を展開してきたシンカリオン。さまざまな条件下での制作手法の変遷をひもときます。

株式会社シャフト様は、「シャフト流!アニメーションにおける3D活用の現在地とこれから」と題したセッションを予定。シャフト様におけるアニメーションのワークフローに触れながら、実務的な3DCGの仕事とは?今後求められていくであろう人材はどうなっていく?を解説します。

あにつくラストのセッションは株式会社サンライズ様が再び登場。興行収入21億円、観客動員100万人を突破した『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』を題材に、CGディレクターが制作の裏側を語ります。シリーズを通して最も3DCGが活用されている今作。細やかな演出や、華やかなシーンの裏側にどのような職人技が隠されているのか...お見逃しなく!

アニメが好きな人、作る人、皆さんのご参加をお待ちしています

3日間で計13本のセミナーを実施予定です。有名監督や第一線で活躍するクリエイターの皆さんの現場の声を知ることで、制作意図を理解し、より一層アニメを楽しめるようになること必至です。毎年「あにつく」でしか聞けない、見られないレアな情報満載なのが、いちTooスタッフとしても嬉しいところです。

最後に、企画担当の槙田さんからコメントをもらいました。

槙田さん:「遊びに行く感覚でぜひ参加してください!きっといろいろな発見がある3日間になると思います。一緒に盛り上げていきましょう~♪」

anitsuku20212.jpg昨年開催された「あにつく2020」の様子。今年もスタッフ一同心を込めて準備中です!


あにつく2021お申し込みはこちら!
あにつくTwitterで情報発信中

関連記事

【TD】釜山ビエンナーレ2022から考える「芸術祭のいま」(前編)小さな歴史と大きな歴史が交錯するとき

2023.03.02

【TD】UXのタテヨコナナメvol.1 UX検定の発起人&『ジャーニーシフト』の著者、藤井保文さんに聞いてみた

2023.01.12

【TD】鉱山、地酒、マタギ、農業。協働が生みだす秋田公立美術大学の「複合芸術」

2022.10.13

【TD】インドネシアのバイクタクシー「Gojek」に乗ってみた

2022.09.15

【TD】「スペキュラティブデザインによる新時代の創造」美大生が考える未来の生活家電

2022.07.28

【TD】4輪に本格進出したHondaで、海外のトップメーカーで、「次の時代の価値」を見つめ続けてきた | 青戸務氏インタビュー

2022.07.14

【TD】結局のところ、UI/UXってなんですか?vol.11 - qubibiの勅使河原一雅さんに聞いてみた -

2022.06.09

design surf online

「デザインの向こう側にあるもの」ってなんだろうを考えよう。
design surf online(デザインサーフ・オンライン)はTooのオンラインメディアです。

 design surf onlineについて

おすすめ記事

探訪!オートデスク株式会社

訪問!日本デザイン学会様

探訪!Jamf Japan合同会社